静岡県民も「へぇ!」と驚く!?
井伊直虎と井伊家にまつわる7つのトリビア

  • posted.2017/01/08
  • 安藤悟
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静岡県民も「へぇ!」と驚く!? 井伊直虎と井伊家にまつわる7つのトリビア

2017年、もっとも注目すべき静岡県民のひとり、井伊直虎(いいなおとら)。彼女は井伊谷(現・浜松市北区引佐町)を治めていた女城主です。

いま地元・浜松では、ドラマのスタートをきっかけに直虎フィーバーに沸いています。でも彼女がどんな人物か、井伊家がどんな家柄かというと、よく知らない人もいるかもしれません。そこで直虎と彼女が生きた時代背景、井伊家にまつわる7つの豆知識をまるっとご紹介。

直虎をはじめ、井伊家代々が眠るお墓のある龍潭寺さん(浜松市北区)の写真と一緒にお楽しみください。

1. 直虎が生きた時代(1536-1582)の静岡

直虎が生きた時代は戦国時代の真っただ中。織田信長(直虎より2歳年上)や豊臣秀吉(同1歳年下)と同時期に生まれ、信長が本能寺の変で亡くなったのと同じ年に直虎も亡くなっています。

彼女が生きていたころの遠江国(現・静岡県西部)はいわば激戦区でした。当時の有力大名だった今川氏がお隣の駿河国(現在の静岡県中東部地区)から京都を目指し、西へ西へと軍を進めようとしていたからです。

また今川家滅亡後も直虎の苦難は続きます。当時、徳川方について遠江国を守っていた井伊家は、今度は徳川家と武田家の遠江国の領土争いに巻き込まれました。つまり、直虎は戦国時代の激しい戦いのなかで井伊家を守り抜いた女城主なのです。

2. 直虎が歴史に登場したのは1回のみ

直虎に謎が多い理由は、その名前が明確に歴史に出てくるのはわずか1回のみだから。

彼女が井伊谷を治めていた1566年ごろ、遠江国にも影響を持っていた大名・今川氏真(いまがわうじざね)が行おうとした徳政令に反対運動を起こしました。その際、「井伊次郎法師直虎」と署名をしたといいます。

naotora_5直虎が出家したあとに居たのがこの龍潭寺。併設された資料館では井伊家の資料とともに次郎法師についても知ることができます。

じつは、直虎の名前が明確に残っている史料はこの署名だけです。ほかには『井伊家伝記』に記された情報くらいしかなく、この史料も信ぴょう性が怪しいという指摘が少なくありません。

ちなみに、直虎はある事件がきっかけで出家し、子どものころから次郎法師と名乗っていました。次郎法師以前はどんな名前だったかさえわかってないようです。

3. 直虎が生涯独身だった理由

直虎は生涯独身を貫いた女性だとされています。

その理由は、いとこである許婚(いいなずけ)の井伊直親(いいなおちか、幼名・亀之丞)が、今川家に暗殺されそうになったため、信州(現・長野県)に落ち延びて消息不明になったことが関係しています。

諸説ありますが、直虎はこの事件がショックで出家したそうです。のちに直親は戻ってくるのですが、このときの影響もあってか、生涯独身を貫いたといわれています。

4. 直虎が女城主になった理由

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直虎が女城主になった理由は、井伊家の跡取り候補の男性がいなかったからです。

もともと跡を継ぐ男性がいなかったわけではありませんが、そのいずれも桶狭間の戦いでの討死や今川家の仕掛けた罠による謀殺など、戦国時代とはいえ不幸な出来事が次々に起こったと言われています。

跡取りがいなくなってしまった井伊家の一大事に対し、龍潭寺(りょうたんじ)の南渓和尚が先代当主である、直虎の父直盛にアドバイスをして直虎を女城主に決めました。

5. 平安時代から続くお家柄

井伊家の歴史が始まったのは1032年だそうです。井伊共保(いいともやす)が井伊谷城を構えたことに由来します。

共保は引佐町の二宮神社の井戸で生まれたという伝説の人物。幼いころから地元ではイケメンで頭脳明晰と評判で、当時遠江国を治めていた藤原共資の養子になったそうです。

6. 超エリート家系

ご紹介したとおり、井伊家の先祖である共保は時の権力者・藤原氏の養子でした。

その後も井伊家からは、徳川四天王のひとりである井伊直政(いいなおまさ)、幕末期に徳川幕府の大老を務めた井伊直弼(いいなおすけ)など、名だたる人物が誕生します。

現代社会でたとえるなら、井伊家は内閣官房長官や国務大臣のような人が多いエリート家系です。

7.  菩提寺・龍潭寺の見どころ

naotora_02井伊家代々のお墓。左側に並ぶ4つの墓のうち奥から二番目が直虎のお墓です。

ドラマ放映に合わせ、注目を集めるのが龍潭寺。こちらは井伊家の菩提寺で、直虎らが眠るお墓があります。

龍潭寺は小堀遠州が作った庭園(国指定名勝)や鴬張りの廊下など見どころがたくさん。直虎をめぐる旅では観光に訪れてみるのもおすすめです。

naotora_03四季折々の姿を見せる庭園は、資料館で疲れた目の保養にもピッタリです。

新たな井伊直虎像が描かれる予感

謎だらけの直虎ですが、戦国時代に井伊谷を治めていた女城主だったことは間違いありません。また、彼女と思われる人物の名前はさまざまな史料に登場しているそうです。

ドラマではわずかな史料を手掛かりに、新たな井伊直虎像が描かれると思います。直虎と井伊家のことがわかると、ストーリーもちょっぴり楽しくなるはず。ぜひ、この記事を読んで直虎の豆知識を覚えてから見てみてください!

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プロフィール

Writer安藤悟

1987年生まれ。静岡県静岡市出身、在住。株式会社エストリンクス代表取締役社長。中学時代の趣味は読書(筒井康隆、PHP文庫の実用書)だった。10年以上ロックバンドでギターボーカルをしながら作詞作曲をする、“こじらせ系アラサー男子”。最近の趣味はダーツ、ボルダリング。Twitter:@ando3106 Facebook:satoru.ando.986

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