いよいよ富士登山解禁!【miteco登山部】
富士登山最難関の御殿場ルートに挑戦①

  • posted.2017/08/03
  • emikoko
  • Hatena 0
いよいよ富士登山解禁!【miteco登山部】 富士登山最難関の御殿場ルートに挑戦①

みなさんこんにちは。emikokoと申します。ご無沙汰しておりまーす。

夏本番を迎えて毎日、本当に暑いですね。私はこの時期、必ず富士山に登りたくなります。じつは大学生のときに富士登山を経験してから毎年登っているんです。今年で7回目の富士登山

周りからは「毎年毎年、よく登るね」と言われますが、富士山にはそれだけ魅力がたっぷりあるんですよ。これは登った人にしかわからないと思います。というわけで、今年ももちろん開山日がわかると、一緒に登る予定だった父といそいそと準備を始めました。

今年はとくに準備を綿密に。なにしろ今回挑むのは初挑戦のルートだから・・・。

最難関のルートと言われる「御殿場ルート」

私はこれまでの富士登山、いつも須走口(富士山の真東)から登っていました。でも今年はいままで挑戦していなかった、「長く険しいだけに達成感がある」と言われる御殿場ルートを選択

富士登山口って?

 

富士山の登山口は全4か所。そのうち静岡県側には3か所あり、それぞれ登り口の地名から「富士宮口」「須走口」「御殿場口」と名前が付けられています。

emikoko_fuji_1_40
出典:富士登山オフィシャルサイト「登山口と登山ルート」

御殿場口は富士登山のルートのなかでも、想定される登山時間がとくに長いルートです。もっとも厳しい登山口とされ、富士宮口と比較すると同じ五合目でも標高差が1,000mもあります。

というわけで、静岡県側の開山日となる7月10日、登り口の駐車場へ行ってみると・・・。

emikoko_fuji_1_01

車の台数はこんだけ・・・。不人気の御殿場口。

富士登山では登山口付近にインフォメーションがあり、登山MAPや休憩場所についての情報、そのほか役立つ富士山情報を教えてくれます。今回の登山は開山日ということで、山頂付近はまだ雪が残っていたため、剣ヶ峰までは行けるけどお鉢巡りはできないとのこと。

まあ、富士山の最高地点である「剣が峰」に行くにしても、この険しく不人気な御殿場口をクリアしなければなりませんが・・・。

いよいよ富士登山開始!

7月10日8時10分、いざ、御殿場口からスタートです。

emikoko_fuji_1_02あのてっぺんまで行くぞー!

あ、ちゃんと入山料もお支払いしました。富士山の入山料は決して義務ではありませんが、ここで払ったお金は登山道やそのほかの自然保全に使われます。

登山者が増えたことでゴミの問題なんかも多くなってきたようですからね・・・。余裕があれば、みんなで富士山を守るためにも払いましょう!

emikoko_fuji_1_03

ちなみにお支払いするとこんな缶バッチもいただけます。

emikoko_fuji_1_36
ザックにつけてアピール。

さて、登山開始です。

emikoko_fuji_1_04

最初はこんな登山道。緩やかな坂道で歩きやすいです。

10分も歩けば最初の休憩地点でもある大石茶屋へ到着

emikoko_fuji_1_05

すでに暑いです。標高が高いといえど、暑いんですよ〜。汗だくです。

emikoko_fuji_1_06看板には富士山山頂まで400分」と書いてあります! 頑張ります・・・。

御殿場口は下山道側にある砂地を下る「砂走り」が有名ですが、登りでも砂地を歩く箇所が多いです。柔らかい砂ではなく、ザクザクと登っていくイメージなのでキツくはありません。

ただし、靴が滑りやすかったり、砂の入りやすい形状だったりするとけっこう大変なので、御殿場口に関してはトレッキングシューズを履きましょう。これ、絶対。

emikoko_fuji_1_07
父、52歳。この日のためにストックを新調しました(笑)

はっきり言って富士登山は地味です。コツコツと一歩一歩、着実に歩いていきます。とくに登山のほうが下山時に比べて体力はありますが、大量の水やらなにやらを持っていくのでザックは重い・・・。ストックを使いながら慎重に登っていくといいですよ。

ちなみにあまり急ぐと体力もキツいですし、高山病になる危険性も・・・。miteco編集部の方が去年挑戦した際には、下山しなければならなくなったため注意しましょう。

だんだん視界が開けてきて・・・!

emikoko_fuji_1_09

登り始めてしばらく。大石茶屋からは遠ざかりましたが、山頂(右の山)はもちろん、宝永山(左の山)もまだまだ遠いです。けっこう歩いたし、だいぶ近くに見えますが、先は長いのです。

emikoko_fuji_1_11

10時、約2時間かけて標高2,000mまで到着

暑いです・・・標高2,000mだからといって涼しいワケではないんですよ〜。引き続き汗だくになっています。

さて、富士山を登っているときって山頂を見ながら登りがちなんですけど、後ろも振り返ってみてくださいね。このあたりまで登ってくると周りに遮るものがなくなるため、素晴らしい景色が広がります。

emikoko_fuji_1_12

すでに雲の上。7回目ですが、それでも毎回毎回、感動させられる景色です。

そんな景色を見ながらエネルギーチャージ。

emikoko_fuji_1_10

これが最高に美味しいんです。食べすぎはお腹が痛くなってしまいますので注意ですよ。

そこから2時間・・・。つまり、4時間かけて、新六合目に到着しました

emikoko_fuji_1_13

この日は天気に恵まれました。「雲ひとつない」とまでは言いませんが、見晴らしが素晴らしい! さっきまでの雲海はどこへやら・・・。

emikoko_fuji_1_14

この地点でちょうど12時のため、登山前にコンビニで購入してきたおにぎりを食べます。

emikoko_fuji_1_15

ちなみに御殿場口はとにかく砂煙がすごいです。だからウェットティッシュは必需品。手も顔も砂だらけになります。

腹ごしらえをしたら再び登山再開。という感じで、休憩→登山→休憩→登山というのをひたすら繰り返すのが富士登山。ここまで書いていてほんと地味・・・。

新六合目から登ることさらに1時間、六合目に着きました

emikoko_fuji_1_16

この地点までくると、さっきまで上にあった宝永山が下に見えてきます。

emikoko_fuji_1_17

御殿場口は宝永山のかなり近くを通る登山道。須走口は逆に離れるので、こんな間近で見たことはありません・・・。この雄雄しい姿・・・。かっこよすぎます。

emikoko_fuji_1_18

そんなイケメンな宝永山と私。写真を撮ってドヤ顔です。

以降も小休憩(水分補給程度)と中休憩(5〜15分くらいの休憩)をとりながら進みます。休みすぎはかえって体が重くなってしまうかもしれませんので、とにかくペースを守りながら登ることがコツですかね。これは登り口に限りませんので、ぜひ覚えておいてください。

標高3,000mに到着! ここからが正念場

emikoko_fuji_1_19

13時50分、標高3,000mに到着です。登山開始から約6時間。やっぱり御殿場口はとにかく長く、やっとここまできたか・・・」という気持ちです。

正直、もうすでにかなりしんどい。

しんどい理由はもうひとつ、御殿場口の登山者が少ないこともあります。開山日なので山小屋で1泊して降りてきた方もいない、ってのはあるんですが、全然人とすれ違わないんですよ〜これって、じつは大切です。

富士登山では、すれ違う人や後ろから追いついてきた人なんかと、「いやあ、暑いねえ」とか「あとちょっと! がんばろう!」みたいなコミュニケーションを取るのも楽しいポイント。

会う人会う人と自然と会話が生まれて、その辛さを共有する。辛いのは自分だけじゃないって思いたいんです。絶対にみんなそう。少なくとも私と父はそうでした。

だからこそ! 最近注目されている「プリンスルート」から来て、これから下山という2人組のお兄さんと会話したときは、嬉しかったです。

「2年前に自分たちも御殿場口から登ってきて、めちゃめちゃ大変だったから今回はプリンスルートにした。もう2度と登りたくないと思わせる登り口です」とのこと。別れ際には「御殿場口の登山すごいですね。頑張ってください」と・・・。

本当に元気でます(泣)

プリンスルート

 

富士宮口から登り、途中で宝永山の火口の淵を回って御殿場ルートに変えて登るルート。富士宮口の標高が1番高い地点から登りはじめ、さらに御殿場口の景色や富士宮ルート最難関の岩場を避けられることから、既存のルートをいいとこどりをしながら登れる方法として注目されています。ルート名は2008年に皇太子ご一行がこのルートで登ったことから付けられました。

emikoko_fuji_1_20

14時30分。わらじ館到着。御殿場口の最大の難点は、トイレがここまでひとつもないということだと思います。スタートから約6時間30分。

やっとトイレに行けました。ふぅ・・・スッキリした(笑)

emikoko_fuji_1_21

すっきりした後、うしろを振り返ると素晴らしい景色が。どこまでも青い空と白い雲。この場所で標高3,050mです。ご来光を拝むために、本日は宿泊する山小屋までがゴール。よし、あとひと息頑張りますか。

標高3,000mからは別世界!

emikoko_fuji_1_22

あの白い横長の電車みたいに見えるのが本日の宿、赤岩八合館です。

ここまで来るとさすがに空気はひんやり。それもそのはず、ちょっと横に目を振れば、富士山に積もっている雪が目の前に・・・!

emikoko_fuji_1_23

ちなみに、ふわふわに見えるこの雪ですが、カチコチです(笑)滑ったら止まりません。

emikoko_fuji_1_24

15時25分。やっとの思いで七合九勺へ

emikoko_fuji_1_28

本日お世話になる赤岩八合館。見えないときから常に心の支えでした。「今日はここまで行ければ大丈夫」と思いながら登ってきましたから。

じつは山小屋初体験! 現地レポ

じつは山小屋は今回の楽しみでもあったんです。7度目の富士登山ですが、山小屋には1度も宿泊したことがなかったので・・・。すごいドキドキ。まず、中はこんな感じです。

emikoko_fuji_1_25

1階と2階、さらに屋根裏の3階もあります。

emikoko_fuji_1_27

意外と(失礼)お布団がふかふかでした。

emikoko_fuji_1_26

ここに最大で150名宿泊できるそうです。そうなったときにはぎゅうぎゅうですね。この日はラッキーなことに、お客さんが6名しかいませんでした。

とにかく、今日の苦しかった登山もここでいったん終わりです。汗拭きシートで汗をふき、着替えてさっぱりしました。山小屋は、さすがにシャワーまではないので、この汗拭きシートは大切ですよ。ボディタオルのような大型のものもありますから、登山前には揃えておきましょう。

で、山小屋でなにをするか、といえば「なにをしてもよい!」が正解。

寝るもよし、お菓子を食べるもよし、景色も見るのもよし、なにしてもOKです。とはいえ、ご飯は大切。赤岩八合館は、17時からご飯でした。

出されたのはもちろんカレー! スタミナなくなったところにこれは染みわたる・・・。

emikoko_fuji_1_29

夕食のカレーはおかわり自由です。好きなだけ食べられます。でも到着が遅れてしまうと、存分には食べられない可能性も・・・。どの山小屋でも同じような感じらしいのでここは注意ですね。

そして、大人の楽しみ。今日1日のご褒美で静岡麦酒。味が変わるかといえば変わりませんが、特別感がヤバイ。だって、パッケージされてる富士山。ここにいるんですよ! 

emikoko_fuji_1_30

影富士と月。今日一日がんばってよかった

山小屋に泊まるにあたって1番楽しみにしていた・・・影富士のお時間です。

emikoko_fuji_1_31
17時30分

綺麗な影富士が現れました。あまりの美しさに言葉が出ません。影富士の横には雲海が広がります。

emikoko_fuji_1_32
そして、25分後

emikoko_fuji_1_34
影富士が現れて40分後

emikoko_fuji_1_35

だんだんぼやけてきちゃいますので、チャンスは30分くらいでしょうか。素晴らしい景色と天気に感謝です。

emikoko_fuji_1_37

影富士が消え、ゆっくりと日が落ちていきます。これはこれで息をのむ美しさ・・・!

山小屋では、ほかの宿泊者の方とお話しをしたり、景色を眺めたり、不思議と時間もゆっくり流れているような気がします。ちなみに、富士山駅伝のトレーニングで宿泊されている自衛隊の方は、御殿場口から山頂まで2時間で登ってしまうそうです。驚愕の事実・・・。

次の日はご来光を拝むために2時すぎには出発するため、19時ごろにはお布団に入って寝ようと思うものの、あまりにも早すぎてなかなか寝つけません。

ゴロゴロしていると、赤岩八合館のおばさんが「月が赤いよ」って教えてくれました。

emikoko_fuji_1_38

ただただ綺麗です。

こうして登りをほとんど終えて、御殿場口について考えてみると、本当に御殿場口から山小屋まで遠すぎます・・・。登山口で唯一マイカー規制がないこのルートは、自分の来たいとき、帰りたいときに駐車場まで来ることができ、とっても便利。でも道のりは長く険しかったです。

そのぶん絶景ポイントもあるし、登山そのものは長いけど岩場の難所も少なくて、割と登りやすいという印象でしょうか。

さて今日も朝が早かったことと、なにしろ7時間も歩き通したこともあって、気づけば自然と眠っていました。

後半へ続きます。

山頂に辿りつけなった編集部の記事はこちら

  • Hatena 0
emikoko_1

Writeremikoko

1990年生まれ西伊豆の出身です。西伊豆町→沼津市→御殿場市と移住はしておりますが、生粋の静岡県民です。趣味は、スノボ・ゴルフ・登山・マラソンなどなど活発的なほう。夏より冬が好きです。雪の降る町は永遠の憧れ。

ブログ:Like a Mt. Fuji

emikokoの記事一覧