これを神秘と言わずなんと呼ぶ!
ダイバーのメッカ「大瀬崎」の神池

  • posted.2017/02/12
  • Takashi
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これを神秘と言わずなんと呼ぶ! ダイバーのメッカ「大瀬崎」の神池

先日、筆者が紹介した「内浦漁協食堂 いけすや」から、海沿いを車で南下すること約30分。

市町村でいえばまだ沼津市になりますが、ここにとんでもない「神秘の泉」があるのです。

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伊豆半島西岸から駿河湾に突き出た岬「大瀬崎(おせざき)。海原越しに富士山を望む素晴らしい眺望です。

県道17号からのこの構図は、カメラマンにも親しまれています。

しかし“泉”がどこを指すのか、これだとわかりませんね。次の写真で、もう少し答えをお見せします。

海に囲まれていながら淡水の池

それでは、ドローン・フォトグラファーでもある筆者、渾身の一枚をご覧ください。

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上空から俯瞰して見ると、まるで巨大なイヤリングを思わせるフォルム。“泉”とは、この岬の先端にある池です。まるで海とつながっているかのようですが、実際はつながっていません。

別の角度から、もう1枚。

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池の畔から、もう1枚。

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これは岬に鎮座する大瀬神社の神域にある、神池とよばれる淡水池です。そう、海に囲まれていながら淡水なのです。

池のなかでは鯉やフナ、ナマズなど無数の淡水魚が生息しています。鯉は神の使いである、だなんて言い伝えもありますね。

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神社の鳥居をくぐると受付があり、鯉のエサを購入できます。おびただしい数の鯉が一斉に群がってくるので、ちょっとビックリするかも……。

筆者はこのときエサは持っていませんでしたが、写真のような状況でした。よほどお腹が空いていたのでしょうね。

神聖なる神の池。だから調査もしない

昔から伊豆半島に伝わる「伊豆七不思議」という七つの物語があり、神池はそのひとつに数えられています。

以前、筆者が取材した、ある東海大学海洋学部の教授がこんな風に言っていました。

「神池の不思議を解くために水質調査をしたいと、大瀬神社の宮司さんに依頼しました。すると“どうか調べないでほしい”とおっしゃられて。神聖な池だから、と」。

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osezaki_7大瀬神社の鳥居と本殿。神池もこの神域内にある。

どうやらこの池が発生してからいままで、まともな調査の記録というのはない模様。うーむ、ますます気になります。

だからといって、池の水をペットボトルに汲んだりしないようお願いします。絶対に。

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大瀬崎はダイバーのメッカでもあります。前述の教授によればこの辺りには、駿河湾南方から黒潮が流れ込んでいるそう。水温の高い黒潮が流入することで、水温の高い海域にしかいない魚類、あるいはホ乳類がやってくるのです。

大瀬崎でダイビング経験のある筆者の知人によりますと、エイやマンボウ、ウミガメなどが見られるそうです。

ちなみに私、駿河湾フェリーで土肥港へ向かう際、伊豆半島沖でクジラの親子が泳いでいるのを見たことがあります。驚きましたが、いま思えばそれも珍しいことではなかったのかもしれません。

また大瀬崎一帯を覆い尽くす「ビャクシン樹林」も見もの。国の天然記念物に指定されています。なかには樹齢1,300年以上の老木もあるとのこと。

osezaki_8樹林のなかにある、大瀬神社のご神木。

海の向こうにそびえ立つ富士山と、霊験あらたかな社や泉、重厚な年輪を刻んだビャクシン。見どころ多すぎの大瀬崎でした。

なお、岬でのドローン使用は大瀬神社の許可が必要です。社殿や神池付近では飛行しないようお願いします。

沼津に行くならココも押さえておきたい!

大瀬崎

住所:〒410-0244 静岡県沼津市西浦江梨329
アクセス:東名沼津ICより国道414号、県道17号経由で約1時間