富士山と夜景を同時に拝める「乙女峠」
トワイライトタイムに出かけよう!

  • posted.2017/03/08
  • 山口拓巳
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富士山と夜景を同時に拝める「乙女峠」 トワイライトタイムに出かけよう!

3月に入り、温かい日差しも徐々に差し込むようになってきました。いそいそと春物のコートを出し始めるころでしょうか? でも、まだまだ夜中に出ると吐く息が白く、手がかじかんでしまう日が続いていますね。

てことは・・・。

まだまだ夜景がきれいに見られる季節ですよ!

夜景は空気が澄んだ冬のシーズンが一番。もうすぐその季節も終わってしまいますが、みなさん心に残る景色を見に行きましたか・・・? 学生の方は春休みシーズン。デートや散策のついでに、夜景を見に行くのも思い出作りにはぴったりです。

この時期ならではの絶景に会いに行きませんか?

今回の夜景スポット

今回の夜景スポットは、静岡県は東部の御殿場市にある「乙女峠」です。

ここは、静岡県と神奈川県を隔てる峠としても知られており、国道138号線、通称「乙女道路」の県境にあたる「乙女トンネル」をくぐればすぐに神奈川県。というところにあります。

選んだ理由はこちら。

  1. 富士山をバックに夜景が見られる!
  2. 東名高速からのアクセスも抜群

じつはここ、風景の撮影が好きな写真家の間では言わずと知れた絶景スポット。というのも、富士山の麓に広がる御殿場市の街並みを富士山バックに眺められる場所なんです。

あとでご紹介する「ある時間帯」には、カメラと三脚を携えた人が展望台に集まることもザラなんだとか。

また東名高速道路からのアクセスもいいのも人気の理由です。神奈川県との県境ということは、関東方面からのアクセスも便利ということ。

もちろん県内からのアクセスもいいため、富士山愛好家の写真家の方であれば必ず撮影に訪れるのが、ここ乙女峠というわけです。

はい。というわけで、さっそく行ってみましょう。

でも、ちょっと待って。夜景と富士山って一緒に撮れるの?

富士山は言わずもがな、静岡や日本を象徴する山ですが、当然のことながら自ら光っているわけではありません。つまり、日中しか見られないですよね。でも、夜景は読んで字のごとく夜の景色ですから、「写真で同居できるのか?」と思うのも無理はありません。

ところが見られるんです。

トワイライトタイムなら。

かっこつけて横文字で書きました(どうもカメラマンの方はこのように呼ぶらしいです)。要するに夕方の日没から直後の時間帯にかけて、街灯の光が灯って薄暗くなっていくなかなら、富士山がくっきり見られるんです。これが、さきほどの「ある時間帯」の正体。

ただし、普通の夜景はあまり時間に縛られずに楽しめるのに対して、この夜景は日没が始まってから30〜40分程度しか拝むことができません・・・。そのため、事前に日没時間を調べたうえで、その時間に間に合うようにアクセスしましょう。

otometouge_09ちなみにインターネット界の神、Googleさんは「日没時間+市町村の名前」で日没時間を示してくれる。

いざ、乙女峠へ

こうして下調べを終えた僕は、東名高速道路に乗り富士山と夜景を同時に拝めるラッキースポットへ向けて走り出します。乙女峠の撮影ポイントは、駐車場からすぐらしいので迷うこともないはず・・・!

 otometouge_10御殿場ICを降りてから国道138号線をひたすら登っていくだけだから迷うことはありません。

 そして事件は起こった。

 otometouge_11運転中のため、GoogleMapストリートビューより拝借。当日もこんな感じで中に入れないような感じに。

駐車場に止められません(泣) 

じつはここ、日中はハイキングで訪れる方が駐車するお茶屋さんですが、夕方には閉まってしまうらしく、夜景撮影のためには駐車できないということでした・・・。

このお茶屋さんの向かい側にあるバス停にちょっと停めて・・・なんていう猛者もいるようですが、さすがにちょっと危ないので引き返すことに。

でも「このまま御殿場まで来て、なにも持ち帰れないのか・・・」と思っていた矢先に発見しました。

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駐車場(無料)。

これ、インターネットにも全然情報がないです(山口2017年3月調べ)

場所は先ほどのトンネル前から下ってきて、信号のある場所を左折(上ってきた場合には右折)したところです。看板が出ているので注意してみてください。

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駐車場はスペースも十分で、ここからも富士山が覗いています。こりゃ展望台からの眺めはさぞかしいいだろうなぁ・・・。と思って、案内図らしきものをチェック。

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目的地は写真一番上の部分。

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せ、1,005m!?

目的地は先ほど止められなかった駐車場からすぐの場所。ですが、ここの駐車場からだとこの距離・・・。

「1キロ歩くなんてへっちゃらじゃん!」と思いました? いいですか。山道の1,000メートルは舐めないほうがいいです。というか、山のことはとにかく舐めたらいかん!

舐めるとこういうことになります。

・・・思ったよりもハイキングな道のりになりそうです。ちなみにこの日の私の足元は革靴。なんてこった。

 ひたすら歩いて登る

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とにかく歩いていきます。山を舐めるな! といったものの、ハイキングコースはほとんどが舗装された道になっており、途中まではそこまで大変ではないです。

ただし、勾配はきつめ。私のように歩くのが億劫で自宅から出たくなくて、そのまま家で原稿を書いているような人間にはベリーハードな道のりです。

しかも寒い。

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前日に雪でも降ったのでしょうか。海に近い方の静岡県民だと泣いて喜ぶ雪が、こんな県境の山中にありました。滑ってカメラごと逝きそうになったので、雪がいいことばっかりじゃないことを知りました。

・・・。

・・・・・・。

歩くこと30分。

ようやく目的地に到着です!

歩いた甲斐があった!

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じつはこの時点で17:00を回りつつあったため、ひーひー言いながらもかなり巻いて歩きました(もやしなりに)。そのかいあったか、まだお日様も出ている時間帯。きちんとセッティングして待ち構えることができそうです。

そして、しばらくすると・・・。

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お! 街灯が点き始めたぞ。

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さいこーだぁ!!!

ひとりでテンション上がりながら写真を撮りまくっていると、

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日が落ちてきて富士山の輪郭もおぼろげに。

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ほとんど稜線しか見えない状態に。でも、なんだかこれもこれでいい!

写真家も何度も訪れる夜景スポットは伊達じゃない

こうして無事に写真を撮り終えた僕は、またひーひーいいながら、もと来た道を戻り帰路へ着きました。やっぱり、写真好きの人が訪れるスポットというのは、見ごたえのある景色が広がっているもの。

途中、駐車場のトラブルはありましたが、結果的にこんな感動的な景色に出会えたのはラッキーでした。

トワイライトタイム最高かよ!

時間の制約があるものの、静岡の夜景! といえばこういう景色があるのは嬉しいこと。スケール感でいえば、岩本山公園のほうが眼下に広がる光の量はすさまじかったですが、乙女峠の夜景はなんといっても富士山が背景になって情緒がすごい。

これはぜひ一度みてほしいです。

静岡必見の夜景スポット探索中!

乙女峠

〒412-0023 静岡県御殿場市深沢138