魅力的な大人が若者の転出を止めるカギ?
学生と輝く大人をつなぐ「しずまるっち」

  • posted.2018/02/08
  • 空芯菜
  • Hatena 0
魅力的な大人が若者の転出を止めるカギ? 学生と輝く大人をつなぐ「しずまるっち」

こんにちは、空心菜です。突然ですが、「魅力ある大人」ってどんな人なのか考えたことありますか?

私は何度か考えたことがありますが、25歳になったいまでもまだ答えは出ません。魅力的な大人ってどこにいるんでしょう。どうしたら私も魅力的な大人になれるんだろう・・・?

ということで、静岡の輝く大人にインタビューする学生団体「しずまるっち」運営メンバーである斎藤なるみさん、八木唯里さん、川越千帆さんにしずまるっちの活動や魅力のある大人についてお話を聞いてきました!

shizumaru_profile_04

しずまるっち

静岡市主催人材育成塾「地域デザインカレッジ2016」からスタートしたプロジェクト。「静岡の若者の人口流出」をテーマに、市内の現役大学生や魅力的な大人へ取材を行っている。公式HPはコチラ

shizumaru_profile_01

斎藤なるみ

常葉大学法学部法律学科の4年生。大学進学をきっかけに静岡へ移住する。学生とは思えないくらいしっかりしている。

shizumaru_profile_03

八木唯里

静岡大学人文社会科学部法学科2年生。おっとりなイメージだが芯のある方。

shizumaru_profile_02

川越千帆

常葉大学法学部法律学科2年生。2017年からしずまるっちの運営メンバーとして活動している。今後しずまるっちを引っ張って行くようなオーラを感じる。

1日1人が転出している静岡の現実

shizumaru_01
画像左から川越さん、八木さん、齋藤さんです。

vegesushi_face_01空芯菜 みなさんがしずまるっちの活動をすることになったプロセスを教えていただけますか?
shizumaru_face_03八木 2016年に参加した静岡市主催人材育成塾の「地域デザインカレッジ」がきっかけでした。

 

なるさん(齋藤さん)ともう1人の学生と、社会人2人の5人でチームを組んで。そのときに「学生とまちでなにかやりたいね」という話になったんです。

shizumaru_face_01齋藤 じゃあ、なにができるだろうと考えたとき、「人口の転出」が話題に挙がって。静岡はとくに人口流出が多い都市と知り、どんどん掘り下げて研究することになりました。

shizumaru_02

2017年に静岡市が発表したデータによると、全国に20ある政令指定都市のなかでも静岡市はもっとも人口が少ないとされ、政令市移行当時の人口要件だった70万人を切っています。なかでも転出が多い年齢は、16歳から24歳。大学生の年齢層と完全に被っていることがわかります。

2008年から2016年3月31日時点の住民基本台帳のデータでは、20歳~24歳の若者が4,000人も転出しているそう。ということは1年間で500人、1日1人が出て行っている状況なんです。

この深刻なデータを受けたしずまるっちさんは、2016年に就職活動を終えた大学4年生、203名を対象に調査をおこないました。

Print

静岡市内に就職する学生は203人中136名。その人たちが静岡市内に就職を決めた理由のうち、35%と多数を占めたのが「親しい人がいるから」という答えです。

対して県外に就職する人には「いつか静岡に戻ってきたいか?」と質問し、「戻ってきたい」と答えた人は22名。その理由を聞くと、静岡市内に就職する人たちへのアンケートと同様「親しい知人がいるから」という回答が第1位でした。

shizumaru_04

shizumaru_face_01齋藤 意外と学生は家族以外とつながることを大切にしていて、人生の決め手にすらなっているんです。
vegesushi_face_01空芯菜 私の周りもそんな人が多いかもしれません。でも、どうしてこれらのデータがしずまるっちさんの「魅力ある大人への取材」に結びついたのですか?
shizumaru_face_01齋藤 調べるうちに学生時代に多くの社会人に出会っている人は、静岡に残っていることに気づきました。

 

これを活かせば、静岡への定着につながるかもしれないと。そのことから「静岡で働いている人に取材に行ってみよう」と思ったんです。

あえて「静岡がいい!」と思ってない学生に取材してもらう

shizumaru_05
この日はしずまるっちの運営会議。みなさんのノートは文字でびっしりでした。

vegesushi_face_01空芯菜 取材方法で気になったことがあったのですが、みなさんが魅力のある大人に取材するのではなく、ほかの学生に取材を任せているのはなにか理由があるのですか?

shizumaru_06

shizumaru_face_01齋藤 八木ちゃんと私は地域デザインカレッジを通してさまざまな大人と会って、すでにつながりが多くできてました。

 

私たちだけでこれをひとり占めするのはあまりよろしくないというか。もっと活動を広げて共感や違いなど、感想をたくさんの人と話したいなと思ったんです。

vegesushi_face_01空芯菜 ほかの学生と考えを共有することって大事ですよね。
shizumaru_face_01齋藤 それに私は現在4年生で就職活動も終わっています。就職先の決め手も、静岡で活動してきた理由もただ「静岡がいいな」って思ってきたからなので。むしろ、思ってない人たちがしずまるっちの活動をしたほうがいいのかなと

shizumaru_07

vegesushi_face_01空芯菜 なるほど。学生記者はどの学年が多いですか?
shizumaru_face_01齋藤 やはり大学3年生が多いですね。就職活動が始まるってことで、自分の将来が想像できるような取材先に行っているような感じがします。

 

あとは、社会人と話すスキルを身につけるために活動する人も目立ってきました。

vegesushi_face_01空芯菜 就職活動をふまえて取材に行くなんて・・・。いまの学生はしっかりしてますね!

「静岡」がつまらないのは知らなかっただけ

shizumaru_08

vegesushi_face_01空芯菜 しずまるっちを通して自分自身の成長や変わったなと感じることはありますか?
shizumaru_face_02川越 活動に参加する前は、「静岡」って都会に比べてつまらないイメージがありました。でもこの活動を始めてからは、たとえば脱サラしてクラフトビール専門店を始めた人など静岡にもユニークな大人がいると知って。

 

別に「静岡」がつまらないんじゃなくて「静岡」を知らなかっただけなんだなって

shizumaru_face_01齋藤 私は静岡出身ではないんですが、就職先の配属先を静岡で出しました!
vegesushi_face_01空芯菜 そうなんですか! ちなみにどこの出身ですか?

shizumaru_09

shizumaru_face_01齋藤 磐田市です。西部の人間なのでじつは中部アンチ派で(笑)
vegesushi_face_01空芯菜 まさかの!
shizumaru_face_01齋藤 でもこの活動で静岡の人とお話したり、私の場合は20歳超えているので飲み屋さんでの出会いも面白かったり。「あ!静岡っていいかも」って思い、内定先は全国区で配属希望は静岡で出したんです!
shizumaru_face_03八木 以前は勤務地にこだわりないって言ってましたよね!
vegesushi_face_01空芯菜 そうなんですか!? 大きく変わりましたね!

魅力のある大人は「自分の人生を楽しんでいる」

shizumaru_10

vegesushi_face_01空芯菜 たくさんの大人に接してきたしずまるっちの皆さんに聞きたいのですが、魅力のある大人ってどんな人ですか?
shizumaru_face_02川越 私が取材をした美容師さんで、指名率ナンバー1を目指している人がいるんです。「東京でそういうことをしている人はいるけど、静岡でやっている人はいないからやってみたい!」って。さらに「生まれ変わっても美容師をやりたい」とも言ってました。

 

小学生のころからの夢がそのまま自分の職業になるのは珍しいですよね。大体将来の夢って変わるじゃないですか。でもその美容師さんはきちんと夢を叶えていて、自分のお仕事に誇りを持っている。そういう人は魅力的だなって思いますね。

vegesushi_face_01空芯菜 そんな大人も素敵ですね! 八木さんの思う魅力的な大人はどんな人ですか?

shizumaru_11

shizumaru_face_03八木 自分の人生をすごく楽しんでいる人は、心からいいなって思いますね! そういう人ってキラキラしていますよね!

 

自分がやっていることに自信を持って、「楽しくてそれをやっている」みたいなところを見るとすごいなって思います。

shizumaru_face_01齋藤 私も、出会ったときに楽しそうな雰囲気が全力で伝わってくる人は魅力的に感じますね。
vegesushi_face_01空芯菜 逆に魅力のない人ってどんな人だと思いますか?
shizumaru_face_03八木 10人ぐらいの学生に「魅力のない人、ある人」のアンケートをとったことがあるんです。魅力のない人は大体「言われたことをやっているだけ」だという意見が多く挙がりました。
vegesushi_face_01空芯菜 やはり「言われたことをやっているだけ」の人は学生にもいい印象がないんですね・・・そうならないようにします(笑)
shizumaru_face_03八木 あとは嫌々やっている人ですね(笑)
vegesushi_face_01空芯菜 ああ・・・そういう人いますし、分かります(笑)最後に、静岡の大人ってどんな印象がありますか?

shizumaru_12

shizumaru_face_01齋藤 デザインカレッジに入ってから気づいたのですが、静岡市の大人はなんでも100%でやっている人が多くて

 

もうちょっと中部の人は構えているような、おっとりしている人ばかりかなと思っていたので全然違いましたね。

vegesushi_face_01空芯菜 おっとりしているように見えながらも、松岡修造さんのようにどんなことでも全力でやるパッションがあるのを隠し持っているとは・・・意外です!

 

静岡にそんな大人が増えるといいですし、そういう大人にもっと取材してほしいです!

shizumaru_13

お話を聞いてみて、学生は家族以外とのつながりを大切にしていることや、学生時代に多くの社会人と関わっている学生は静岡に残っている人が多いということに驚きました。

私も以前は静岡を「東京などの都会と比べて、遊べる場所や面白いことをしている人が少なくつまらないところ」だと思っていたことがあります。

しかし静岡にもじつは、夢に全力な人、脱サラしてクラフトビール店を始めた人、どんなことでも100%で行動する情熱的な人など、輝いている大人が身近にいるのです。

まずは身近な人から少しずつ交友関係を広げて素敵な人に出会うことが、静岡で魅力的な大人になる近道なのかもしれません。

静岡の魅力あふれる大人たち

  • Hatena 0
kuushinsai_profile

Writer空芯菜

1992年生まれ。静岡県静岡市出身、在住。ライター、ブロガー、デザイナーなどをしています。趣味は美術館巡り、映画、音楽、散歩、人間観察。就活や働き方に興味があり就職に苦労した人や面白い働き方をした人に話を聞くのが好きです。自分を実験台にしながら働き方・生き方を模索中~!

空芯菜の記事一覧