しぞ~か看板娘図鑑【vol.5】
夢に向かって突き進むシャイなコーヒー女子

  • posted.2017/05/23
  • 吉松京介
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しぞ~か看板娘図鑑【vol.5】 夢に向かって突き進むシャイなコーヒー女子

ふらっと入ったお店や仕事で行った先で、思わず惹きつけられたあの女性。いったいどんな人だろう――。

と思ったことはないでしょうか。そして気になって眠れない1日を過ごすんですよね。わかります。

さて、そんな女性のことをなんと呼ぶかといえば、そう“看板娘”です。

看板娘:店先にいて客をひきつける美しい娘。出典:三省堂Web Dictionary

しぞ~か看板娘/店舗紹介

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看板娘にいまの仕事について聞くことで、その人物像を掘り下げる「しぞ~か看板娘図鑑」。

第5弾は静岡市葵区のカフェバー「DAYBREAK Liquor&Coffee(デイブレイク リカー&コーヒー)」で働く「佐々木愛」さんです!

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佐々木愛

静岡県沼津市出身。1992年生まれの24歳。地元の高校を卒業後、静岡県立大学短期大学部へ。沼津から通っていたが、途中から静岡市に移住。大学のころからカフェでバイトをはじめ、デイブレイクの前は1年半くらいスターバックスコーヒーで働いていた。

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DAYBREAK Liquor&Coffee

静岡市葵区伝馬町の路地に佇むカジュアルなカフェバー。倉庫を改装したスタイリッシュな外観と内装。コーヒーをメインにアルコールまで揃えた豊富なドリンク、そして手づくりでやさしい味わいのフード。14:00~1:00の営業なので、ランチから夜カフェまでさまざまなシーンで利用できる。

カフェ巡りで出会ったふたつのお店がきっかけに

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吉松

家が近いので、たまに来てはお世話になってます。前にマーニーズさんで偶然会ったとき、少し話を聞いちゃいましたけど、あらためていろいろ教えてください。
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そうですね。よろしくお願いします。
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吉松

去年の秋くらいから働き始めたって言ってましたけど。
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去年の8月から1か月はバイトで、9月からは正規雇用してもらってガッツリ。
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吉松

前の職場はスタバだったんですよね。どういう流れでデイブレイクに行き着いたんですか?
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もともと、あんまりコーヒーとか飲めなくて。でもスタバにはコーヒーを勉強する環境が整っていたので、興味だけはあって、カフェ巡りをし始めて。きっかけはそこで出会ったふたつのお店、ひとつはマーニーズさんでした。
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吉松

どんなきっかけが?
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酸味のあるコーヒーをメインに提供されてますけど、私は少し苦手意識があったので、「最初はちょっとコクのある豆がいいな」って伝えたんです。
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吉松

そしたら?
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そしたら「酸味がある豆だけど、ちょっとコクのある落とし方をするね」とサラっと言われて。実際にすごくおいしかったですし、同じ豆でもお客さんの好みに合わせて淹れられるってすごい魅力的で。そこからどんどん酸味のあるコーヒーが飲めるようになって、「うわ、コーヒーって面白い」って思ったんです。
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吉松

苦手な味のなかにも、じつはおいしいと感じるものがあるんですよね。一度そう思ってしまえば、その味にハマっていくような。

※マーニーズ:MARNIE’S COFFEE。静岡市葵区鷹匠のコーヒー屋。以前、吉松がマスターに話を聞いているので、詳しいところは記事をぜひ。

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もうひとつはパールストリートさんで、ここのラテアートが本当にきれいだったんです。感動していたら、サチさんっていう店長からすごい話しかけてもらって。自分の環境とかを伝えてみると、「じゃあ、ラテアート練習してみる?」って言われたんです。
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吉松

実際に練習を始めたんですか?
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始めました。毎週火曜日に夜1時間くらい、スチームの仕方からエスプレッソの抽出方法まで、基本的なことをマンツーマンで教えてもらって。あんなにきれいなラテアートを描ける人が気さくに接してくださって、いつのまにか私のなかで一番の目標になっていました
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吉松

そこまでしてもらえるなんてすごいな。でも働き先として選んだのはデイブレイクさんだったと。
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とりあえず私はスタバではなくて、次のステップを踏むために個人店で働きたいなと思って。でも個人店の募集はあんまりないんですよね。そのなかでインスタで見つけたのがここでした。
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吉松

デイブレイクさんはどこがよかったんですか。コーヒーが好き? ラテアートが好き?
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ここはコーヒーもラテアートも。お店がすごい好き。犬も連れてこれるしみたいな(笑)
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吉松

(笑)犬、飼ってるんですか?
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犬、飼ってます(笑)まあ、普通にお客さんとして来ていたこともあって、単にお店なんですよね。私はお酒も好きなんですけど、ここはお酒も出しますし。自分の好きなものが全部あるお店だと思って
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吉松

ちょうどいいタイミングで好きなお店が見つかったんですね。
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そうですね。じつはもうひとつ、気になっていたところがあったんですけど、躊躇しているあいだに募集が終わってしまって、すごい後悔したんです。だから「いま逃したら夢が叶わない」と思って、見つけた日に飛びついて

※パールストリート:Pearl Street coffee & goods。静岡市葵区紺屋町のコーヒー屋。愛さんによると、サチさんは都内の複数のお店で経験を積んで、静岡に戻ってきたバリスタとのこと。

実現させたい「夢」について

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吉松

夢っていうのはたしか、前に話していた「カフェを開くこと」ですよね。
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そうですね。カフェを開きたいです
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吉松

なんでそう思い始めたんですか?
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一番の影響は彼で、アパレル関係の仕事をしているんですけど。コーヒーとファッションを組み合わせたお店を出せたら、なんていう話をしていて。だから彼はファッション、私はカフェを担当できたらいいなって。いまはそれを目標にしています。
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吉松

あら、すてきな目標ですね。
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わかんないですけどね。すでにファッションとカフェの融合は結構あるんで。同じのやってもつまらないですし。

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吉松

でもこっち(静岡)のほうだとあんまりないですよね。
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ないですね。食べ物とファッションだったらありますけど、コーヒーとファッションはまだ。あったらいいと思うんですけどね。カフェ好きっておしゃれな人が多いし、おしゃれな人はカフェ好きだったりするので(笑)
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吉松

たしかにイコールの関係かもしれないですね。
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そうですね。居心地のいい環境をつくれるかな。あ、だから働くときはちょっとでもおしゃれにしようって
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吉松

あ、自分も?
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自分でいまも(笑)そこも頑張ってます。

夢に対してのいまは?

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吉松

いまデイブレイクではキッチン担当で、コーヒー関連は練習のみだと聞いていまして。実際のところ夢のことを考えると、少しギャップがあるのかなと思っちゃうんですけど。
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まあ、バリスタの修行したいからカフェでしたけど、入る前に「キッチンだよ」とは言われていたので。将来を考えたらいいかなと思っています。コーヒードリンクしかつくれないよりは、自分で料理もつくれるほうがいいかもなんて。
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吉松

キッチンはどこまで自分でやってるんですか?
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もういまは全部、私がやっていますね。パンとかピザの生地とかも。ここ手づくりなんですよ。
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吉松

じゃあ、自分で生地をこねたりも。
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そうなんです。私もびっくりしました。「私が食べていたのは手づくりだったのか・・・!」って。感動しました。
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吉松

よく1年もかからずに、手づくりの料理を身に付けましたね。
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いやいやいや。甘やかしてもらっています。

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あとキッチンといっても接客もするんですけど。接客はそもそも好きだったので。
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吉松

昔から? 人と話すのがですか。
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人と話すのはむしろ苦手なんですけど、昔からですね。「この人は前にも来たな」とか顧客ノートをつくるのが好きなんです
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吉松

顧客ノートなんていうのがあるんですか? 自分だけのやつ?
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自分だけのやつ。いつも来てくれる人の特徴とかです。たとえば、この人はタバコを吸うのか吸わないのかとか。
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吉松

すごいですね。接客に対して真摯。
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いや、人と話すのが上手じゃないので(笑)スタバのときもそうだったんです。お客さんとの距離が近いから、私の性格的にあまり合わないというか。顧客ノートをつくって、お客さんがなにを頼んだかを書いておくと、心がちょっと軽くなるから。

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もちろん「今日は前と違うんですね」とか、ひと言添えるだけでふわ~っと喜んでくれて、また来るよって言ってくれるのは嬉しいです。お客さんの趣向とかもわかるようになりますし。
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吉松

それ自分のためにやっていることが、お客さんのためにもなってますよね。
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きっとお客さんも、ひと言でも添えられると嬉しいですよね。
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吉松

そうですね。僕は嬉しいですね。
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私も嬉しいんです。それで笑顔になってくれたらいいなって
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吉松

素晴らしい。グッときました。
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いや、でも、そんなんじゃない。そんなんじゃないんです。ただ喋るのが下手なだけなので(笑)

いま勉強したいこと、将来のこと

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吉松

そしたら最後に、いま一番勉強したいことはなんですか?
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やっぱりバリスタの勉強をしたいですね。コーヒーの淹れ方、スチームの仕方、ラテアートの描き方、コーヒー豆、接客。1回ちゃんと勉強したいです。
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吉松

それこそマーニーズさんで話したときのこと、わりとリアルに考えていますか? 来年あたりで修行に行きたいって
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リアルに考えていますね。来年かなあ。来年くらいだと思います。
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吉松

東京? 海外?
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東京ですね。国内だったら先を行っている場所ですし。

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吉松

じゃあ、東京に行って、働いて修行をして、そっから先はカフェを開きますか。
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正直、全然考えていないです。まだカフェは開いていないかもしれないし。もしそうであっても、遠回りしただけで、結局はそこで経験値が上がっているならいいかなと。
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吉松

まずは目の前のことって感じですかね。
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そうですね。でもそんなこといいながら、たぶん開きます。開きたいです
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吉松

よし。ぜひ開いてください。出店は静岡なんてどうですか?
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いいですね。そのためにはやっぱり、カフェを開けるようなバリスタになることですかね。全部高めて、まずはそこを目標にしたいです。

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熱い想いに心打たれたインタビューでしたが、とくに印象的だったのは顧客ノートについて。人と話すことは苦手、でもお客さんが笑顔になってくれるのは嬉しい、そんなジレンマから生まれています。自分にとって、お客さんにとってウィンウィンの関係になれる顧客ノートは、もはや一種の発明なのではと。

あとじつは僕もかつて、カフェで修行をして一人前のバリスタになりたい、なんていう夢を持っていた時期がありました。だからこそ、きちんと経験を積んだうえで「カフェを開きたい」と考えている愛さんには、いち個人としてもぜひ実現してほしいなと思います。

以上、しぞ~か看板娘図鑑の第5弾は佐々木愛さんでした。

どんな看板娘がどんな話をしてくれるのか、次回もお楽しみに!

静岡のコーヒー屋さんで新しい発見を

DAYBREAK Liquor&Coffee

住所:〒420-0858 静岡市葵区伝馬町20-12 1F
電話番号:054-663-9438
営業時間:14:00~翌1:00(LO.24:30、ランチ14:00~17:00)
定休日:月曜日
アクセス:JR静岡駅から徒歩8分